古民家 離れ家の改修

離れと呼ぶ住居&納屋は全部の戸を撤収、そして畳部屋であった10畳の畳床も解体、すべて風通しのよい状態に撤収。
一番の問題は屋根裏の貴重な財宝。屋根裏に上ってみると全面に、蚕飼育用の棚板(竹で編んである。)の竹はなんと飴色。その数は200枚程はある、しかし、ねずみ君に穴を開けられたもの約100枚は処分。次に蚕棚の柱用に使用した太さ10~15cmの竹約30本これも飴色。沢山いろいろとでてくる織り機道具1式(2台)もあれば、古い農機具などなど。農家にとって大事なものばかり、やはり隠すは屋根裏か。今で言う屋根裏物置なのだろう。それより、はしごでこれだけのものをあげるとは関心してしまう。といいながらすべておろしきれいいにして元に戻した。

無論、外壁も高圧洗浄。ただし、ほどほどにしないと風情がなくなってしまうので、ころあいを見ながら慎重に洗浄を施した。

屋根裏の物を下ろしている間に建物全身にシャワーを掛け洗浄。特に屋根裏の舞い込んだ「土」の積もり方はすごかった。なんと、ゆうに5cmはあった、92年の歴史の堆積はすごいものでした。建物全体すべての埃、汚れを洗い落とし始めて修復の開始となりました。

戸板、床材、炉ぶちは、福島県昭和村まで4tトラックで調達に出かける。この昭和村には、古民家再生の一人者の一人「美女峠」の小林政一さんがいる。縁あってお付き合いができることになり、小林さんのお力を借り沢山の古民家の解体材をお譲り受けることができた。さらにペンションである「美女峠」の、奥様のおうどんは最高においしい思い出に残る。

小林政一(こばやしまさいち)
1952年、福島県大沼郡昭和村に生まれる。県立喜多方高校を卒業後、上京し東京綜合写真専門学校で学ぶ。フリーアルバイターで17年間、東京大田区に居住。18歳から伝承民話の採集活動を続けて現在に至る。1988年に、昭和村にUターンし実家を解体移築し、和風ペンション“美女峠”を経営。個人出版社ふるさと企画代表、フリーカメラマン、最近は古民家再生でコーディネーター役。著書「 奥津のざっと昔 」文芸協会出版刊、「 小林キン、菊地アキ昔話集 」私家版、「 昭和村のざっと昔 」「まさいちのむがし」「 小渾家再生 」ふるさと企画刊など。
現住所 福島県大沼郡昭和村大字野尻字東2

昭和村から来た古材。床材は長年水ぶきでふきあげられ、とても塗装では出せない本物の歴史の色を醸しだしている。

古材の調達はこの限りではないが、多くの人達に助けを頂いた。

囲炉裏のなかったところへの材料として台風などで流され色が風化していた木材。これは地元の方が持ち合わせていたので譲り受けた。やむなく新しい材料も含まれる。でも、無節材など使わず、自然の雰囲気を大切にした材料のみを厳選。

やはり土間を掘り、建物の基礎と同じく宇都宮市大谷町産出の大谷石を組み込み囲炉裏周辺の基礎とした。内部改修の様子。

全面右半分が引き戸であったため、半分引き戸を残し半分の左側に腰をいれ、昭和村から来た古材で小窓を組み込み玄関の完成をみた。

日に日に、洋装が復活する古民家 離れ家の様子。

古民家 離れ家宅内に落葉樹のチップ10tを曳きつめ趣がある雰囲気の古民家完成。この落葉樹のチップ材は、福島県田島の渡辺木材さんから調達。

古民家 離れ家完成の姿を北側より望む。

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